
攻城大陸(ここのえ九護) - カクヨム
城と城が殴り合う。それが、攻城大陸。
そのロボ、全長一千メートル。
ある日突然空から降ってきた隕石に直撃し、その衝撃で異世界へと飛ばされた高校生、天海陸人。
陸人が転移した先は、山すら握り潰す巨大な城同士が殴り合い、城の中に住む人々の存亡を賭けて戦い続ける恐るべき世界だった。
そこで出会った移動国家ソラスの女王リーンに保護された陸人は、元の世界に戻るため、大陸全土を巡る戦乱へとその身を投じていくことになる――。
ここまで書いたらもう紹介なんかいらないんじゃないかな、って思っています。
ロボです、ロボ。
それも全長1000メートルの。
デカい。
以上。
――実際のところ、ロボものって小説だとあんまり歓迎されないイメージがあります。
そりゃそうですよね。カッコいいデザインのロボが縦横に動き回るのが観たいんだから。
でも、この作品に限って言えば、小説だからこそ書けた作品だと思うんですよ。
文字による表現だからこそ、作者のイマジネーションによる迫力が、巨大なロボがブン殴りあう様子が、目に浮かぶというよりも、「振動が伝わって来る」ような感覚を覚えるんです。土埃の匂いが文字の間から立ち上がって来るかのような。
その「巨大さ」という一点突破の作品と思いきや、その周囲で飛び回る「竜」という小型ロボのスピーディーなバトルや、戦いに臨む騎士たちのヒューマンドラマ、そして巨大なロボの中でパワフルに立ち回る人々のなんと活き活きとしたことでしょう。
これを未昔堂バトルズで紹介せずなんとする!?
ぜひとも目を通していただきたい作品です!
攻城大陸
作:ここのえ九護
長編(101,764字)
掲載サイト:カクヨム
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