皇太子妃の座を求め、後宮の美女が武を競う――空前絶後の武術大会、開幕！

「皇太子の妃には、強い女子がふさわしい」

皇后が残したその言葉は何をまかり間違ったのか字面通りに受け止められてしまった。
この世でもっとも強い女性を皇太子妃に据えるべく、今ここに史上初の後宮武術大会が開かれようとしていた！

　これはもう、説明不要でしょう。タイトル通りです。

　カクヨムWeb小説コンテストでは、女性向けレーベルが求める作品として必ず「中華後宮モノ」というのが入って来ていたりします。根強いニーズのあるジャンルなんですね。

　……で、それを聞いた我々バトル作家たちが、「それじゃあ後宮を舞台にバトルすればいいんじゃね？」だの「次の王妃を殴り合いで決める作品作ってレーベルに拾い上げてもらおう」だの騒いでいたのが元なのですが。

　いやもう、武侠小説と言ったらこの人、の古月さんがやってくれましたよ。それも想像をはるかに超えるクオリティで。

　ただ後宮を舞台にバトルをするだけではない、しっかりと歴史上のある舞台を据え、複雑なミステリー要素まで入って恐ろしく読み応えのある作品に仕上がっています。

　華やかな衣装を纏った姫たちが、それをひらめかせながら華麗なアクションを展開する様には、武術バトルものでありながら女性のファンも多い本作。

　未昔堂バトルズイチ推しの必見作品です！

後宮武侠物語
作：古月
長編（210,985字）
掲載サイト：カクヨム